国内で製造したF-35の部品を輸出。 武器輸出三原則の例外措置と経済効果―とあるSAのログオフ記194

次期主力戦闘機(FX)として選定され、これから導入や試験運用が行われるF-35に関して、日本国内で製造した部品の輸出を「武器輸出三原則の例外措置」として認める方針を固めましたね。
「F-35とJ-31で今後の勢力図はどうなる？　中国と日本やF-35の導入予定の国々―とあるSAのログオフ記133」でも少し触れた話題の続きとなるニュースですが…。
なので、何を今更といった感じはしますが、取り敢えずは「武器輸出三原則の例外」に関する話題です。（＾＾；

元々、日本政府は2011年12月、F-35選定の際に、日本企業が機体の部品製造に参画する場合、「最大4割程度」とすることで米政府と合意しましたからね。　具体的には、F-35の胴体の一部や主翼と尾翼、アビオニクスと呼ばれる情報処理のための電子システムの生産等が想定されていましたね。

F-35のこういう製造工程の一部を担当すると

F-35を産業として見た場合、色々なメリットはある訳ですが…。
自衛隊機の稼働率向上は勿論ですが、日本の航空には航空産業関連企業が多く、裾野が広い為、そこそこの経済効果が期待出来るみたいです。　後、ノウハウを失って、後から0からのスタートする必要は無いと言う所ですか。　他にも今回の事でノウハウを得た後、新しい何らかの技術を開発したり…。
色々な調整の方が面倒な上に、後々まで苦労しそうな課題ですね。（＾＾；

2012年11月8日には、航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)として導入する最新鋭ステルス戦闘機F-35に関し、17年度以降、アメリカやイギリス等の企業が行う部品製造への国内企業参加を認める方針を固めた訳ですし。
欧米諸国等との国際共同開発や生産への参加は、2011年12月の「武器輸出三原則の緩和」によって可能になっていましたが、ようやく初の具体的事例となる訳ですね。
ようやくと言っても、良い事ばかりではありませんけれど。（＾＾；

F-35の光学センサー「AN/AAQ-37 EO DAS」

まあ、『こんなのSFの世界だよなぁ』と思っていた事が出来る世の中になりました。
「AN/AAQ-37 EO DAS」というのは、F-35が実用戦闘機として世界で初めて装備する事になる光学センサーです。　電子光学分配開口システムと呼ばれるシステムで、機体に6台の赤外線カメラを固定式に装着。　各カメラが捉えた映像を合成処理して継ぎ目を無くして1つの映像として統合。　全球状の視界を得られるという代物です。　つまり、F-35戦闘機には光学的な死角が存在しなくなると…。　はい、今の技術は昔ならSF映画の領域ですよね！
まあ、私達が使っているスマートフォンなんて、昔のスパイ映画に出て来る道具より化け物じみていますがね。（＾＾；

で、今の日本政府としては…安倍内閣が、アメリカ国などと共同生産する自衛隊の次期主力戦闘機(FX)の最新鋭ステルス戦闘機F-35に関して、日本国内で製造した部品の輸出を武器輸出三原則の例外措置として認める方針を固めましたね。　F-35はイスラエルも導入予定ですが、「国際紛争の助長を回避する」との政府方針には矛盾しないと判断し、近く官房長官談話を発表する調整に入りましたね。　イスラエルに部品を輸出して、本当に「国際紛争の助長を回避する」事が出来るかどうかは疑問ですが…。
で、武器輸出を原則禁じた三原則は、先述した通り2011年に野田内閣が例外措置の新基準を示し、これまで禁じていた武器輸出が大幅に緩和されました。　今回のF-35についても、日本の安全保障に役立ち、共同開発・生産がアメリカ中心であることから、新基準の枠内で対応出来ると判断し、新基準になって初の例外適用に踏み切る考えで、先月の日米外相会談でも、日本側はアメリカに例外適用へ調整を進めると伝えたみたいですね。

F-35の部品製造に日本企業が参加するのは、国産の防衛技術力の維持・向上にも繋がります。　航空産業は、日本国内では関連企業が多く、裾野が広い為、経済効果が期待出来るみたいです。　ただ、この後にどんなプランを打ち出すかですよね。　ただ、最近の色々と航空産業は色々やっていますしね、心神とか、F-3の検討とか…。

心配も山程ありますが、期待も大きいのでしょう。　日本の近隣諸国との情勢も不安材料だらけですしね。　早く明るい将来を期待出来る情勢になって欲しいです。

それはそうと、最近書いた記事では、F-35ではなく、F35で表記していましたね…。　我ながら統一性が無い。（＾＾；



それではこれで。<(_ _)>

　　　　

最後まで読んでくれた人、応援してくれたら嬉しいかな。（＾＾