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中国人初!「赤い高粱」や「蛙鳴」の莫言氏がノーベル文学賞を受賞!! ノーベル平和賞は!?―とあるSAのログオフ記104

スウェーデン・アカデミーは11日、今年のノーベル文学賞を、現実と幻想の世界を融合させた独特の表現方法で中国の農村生活を描きだした著作などで知られる中国の代表的作家、言氏(57)に授与すると発表しました。
スウェーデン・アカデミーは『幻想的リアリズムによって、民話、歴史そして現代を融合させている』と評価しました。 中国人のノーベル賞受賞は、2010年に民主活動家の劉暁波氏(国家政権転覆扇動罪で服役中)が平和賞を受賞して以来、2年振りになります。


詳細はこちら。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121011-00000596-san-soci
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/597261/
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/598072/

今回ノーベル文学賞受賞した氏は1955年2月、中国山東省高密県生まれ。 農村家庭に育ち、60年代半ばの文化大革命で小学校中退を余儀なくされて育った方です。 人民解放軍在籍中に著作活動を開始。 中国当局の検閲を避けるため、暗示や比喩、間接表現を駆使して、中国国内でタブーとされる政治的に敏感な内容を含んだ作品を発表して来ました。
代表作は「赤い高粱」が有名です。 張芸謀監督が映画化した「紅いコーリャン」は88年にベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞しています。 2011年に発表した「蛙鳴(あめい)」は、中国文学界で最も権威があるとされる茅盾文学賞を受賞しています。
タイトルで中国人初と書きましたが、中国系作家としては2000年に高行健氏がノーベル文学賞受賞しています。 しかし、中国政府に批判的だった高氏は1987年に弾圧を逃れてフランスへ移り、国籍を変更しており、「政治的な配慮」もあって、中国国内では「中国人作家」として認められていません。
「蛙鳴」等の日本語訳を手掛けた吉田富夫・佛教大学名誉教授(現代中国文学)によると『「水滸伝」や「西遊記」等に顕著な中国の歴史小説の伝統を踏まえつつ、農民の非常に低い目線から20世紀の中国の現実を描き出すのが言氏の作品。 それを薄っぺらい社会批判に終わらせず、モダンで、ストーリー性に富んだとても面白い読み物に仕立てた点も高く評価されたのだろう』との事でした。


今回の受賞前から、中国では言氏による「中国人初」のノーベル文学賞受賞に対する期待が高まっていたのです。 欧州のブックメーカー(賭け屋)が有力候補に挙げていた上、中国でも人気が高い村上春樹氏との「日中対決」が予測されている事も関心を呼ぶ要因になっていました。
スウェーデンのブックメーカー「ユニベット」が発表したオッズでは、氏が5.25倍でトップ。 村上氏が8倍で2位につけていました。 世界最大規模のブックメーカー、イギリスの「ラドブロークス」のオッズでは1位村上氏、2位氏となっていたらしいです。 イギリスは流石のお国柄と言いましょうか、なんでも賭け事にしてしまいますね。 スウェーデンも賭け事していますが。(^^;
先述の通り、中国系作家としては、2000年に高行健氏が受賞しています!! しかし、中国政府に批判的だった高氏は1987年に弾圧を逃れてフランスへ移り、国籍を変更しており、中国国内では「中国人作家」として認められていないのが現状です! 言論の自由なんてないですよね、本当に。(==
その点、莫氏は中国作家協会副主席を務める重鎮。 復旦大学の専門家は『莫氏のユニークな文章スタイルは他の中国人作家がしばしば用いる政治的スローガンを上手く避けている』と国際情報紙、環球時報(英語版)に語っています。 公で語る内容である以上、敏感な人や読書好きの人は国際規模ではどういう反応するんでしょうね?(^^;
中国の民主活動家、劉暁波氏のノーベル平和賞受賞には「政治的判断だ」と猛反発した中国当局にとっても莫氏は問題の無い経歴なのです。 その為なのか、中国国営新華社通信は11日に、『中国の作家、莫言氏が今年のノーベル文学賞を受賞した』と、かなり大規模に速報しました。 2010年に民主化活動家の劉暁波氏がノーベル平和賞を受賞した際は、受賞を伝えず黙殺したのは記憶に新しいです。 今回の受賞を「政治的判断」として処理はせず、莫言氏が「政治的に利用」され、それで終わりと言うオチだけはナシでお願いしたいものです。(^▽^;
また、中国のインターネット上では受賞が発表された直後から、『中国はやっと偉大な時を迎えた』とか『中国の文学はこれから世界に広がる』等と称賛の声が上がる一方、『我々一般人には関係ない』と冷めた意見も寄せられたようです。 なんと言うか、中国国内の政治・経済・文化面での事情を端的に表した展開ですよね…。(^^;

村上春樹氏が受賞を逃したのは残念ですが、莫言氏の作品は大変優れていると思いますので、是非読んでみて下さい。



それではこれで。<(_ _)>

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