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日米の新たな懸案材料? 初期納入のF35A(ライトニング2)、4機が防衛省の要求性能すらクリアしていない? ―とあるSAのログオフ記191

はい、今回もタイトル通りです。(^^;
今回は軍事ネタですが、少し変な記事だったので書いてみようかなと…。
詳細はこちらから

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130127-00000070-san-pol

何でも、日本政府が米国から2017年3月末までに引き渡しを受ける次期主力戦闘機F35Aの最初の4機の性能が、「防衛省の要求を満たさない」とアメリカ防総省の年次報告書で明らかになった、と。 先の日米外相会談でもF35の問題が初めて取り上げられて、実戦配備が不可能となる事で「日米の新たな懸案」に発展するかも知れないというニュースらしいです。
で、まず、その記事では、F35Aが搭載予定の最新ソフトウエア「ブロック3」には、短射程空対空ミサイル等を装備出来る最終型のF型と、このミサイルが搭載出来ないI型の2種類が紹介されていたのですが…何でも、2012年の年次報告書は国防総省試験評価局(DOT&E)が今月中旬、議会に報告したもので、日本へ引き渡す機種に搭載されるソフトウエアは、「ブロック3I」と明記されていたと…。 至近距離での対空戦に不可欠の短射程空対空ミサイルを装備出来ず、実戦配備不可能であることが明白になったと…。 そんな内容です。 まあ、そこまでは良いんです。
ただ、このニュースも少し変な感じがするんですよね。 いきなり実戦配備なんて出来ないですし、最初の4機は試験運用で導入の筈…。 アメリカの海兵隊等も「ブロック3I」の段階で導入して運用の筈ですし、アメリカ側もまだアップデート出来ていないですがね。 どういうニュースなんでしょうね?(^^;
現段階では、試験導入の4機に関して3Iがインストールされているというだけで、契約上最新のソフトが付属する事になっている筈ですから…パソコンで言えば、『現状ではWindouws8搭載用の機種に7をインストールしていますが、後から8に無料でアップデートします』と言うだけの筈ですが…。(^^;
『ステルス機でステルス性能が大幅にスポイルされるであろう短射程空対空ミサイルを外付けしてからドックファイトの訓練をしよう』と言う事ですかね? 胴体部分にあるF22譲りの専用のウエポンベイでの運用はそのままなのですから、最終的な実戦配備での重武装状態を最初に持って来られても…。 後、主力空対空ミサイルであるAIM120(AMRAAM)は搭載出来るみたいなので、大丈夫な気もしますが…。(^^;
もっと言うと、「至近距離での対空戦は出来るだけ避ける運用」が前提の設計じゃないですか? F35F22等のステルス機は。(^^;;

最初の4機は実験機扱いの筈です。 配備されたとして、運用訓練も無いままで、すぐに実戦運用出来る訳が無いです。 ただ、問題は整備面も含めてアップデートに対してスムーズに対応出来るのかどうかと、パイロット達が「ブロック3I」から「ブロック3」にスムーズに移行出来るかどうかでしょうかね? 一体何が起こってのこの報道なのでしょう…。 他の所で何かあったのでしょうか? ボーイング787みたいに。 F35もデジタルの塊な筈ですし…。(^^;

F35、デジタルの塊

動画みたいな形でタッチパネルの多様でデジタルの塊になったF35ですから、そこは初期の試験運用でどうなるか気になりますね。
ボーイング787みたいにならないで欲しいです。(^^;


さて、ニュースの記事を基にして書くと、F型は最大高度5万フィート(約1万5千メートル)とI型の4万フィートを上回る性能を持ちます。 I型は、実戦向けではなく訓練用とされる前段階の「ブロック2A」と同程度の性能にとどまります。
でも、去年の夏、民主党政権は政府答弁書で『防衛省の要求する期限までに、同省の要求する性能を備えた機体が納入される』と明記し、F型の納入が可能として予算計上。 安倍政権もこれを引き継いだ訳です。
報告書の内容も、気になる点はありますね。 度重なる機体の不具合から、加速や旋回性能を当初の設計から下方修正するとした箇所です。 ただ、日本は飛行テストを行わずに書面審査だけで機種選定した為、性能低下のリスクは全て日本側の負担となるので、選定のあり方については考えさせられますね。

今回の「ブロック3I」ではなく、他の箇所の性能低下はかなり前の事なのですよ。 後述しますが。

さて、沖縄県・尖閣諸島付近上空では、急増する中国戦闘機へのスクランブル対応で、疲労寿命が決まっている航空自衛隊のF15戦闘機の飛行時間が急増してます。 故に、戦闘機の近代化や防空網の穴埋めが急務となっています。 ただ、F35を巡っては、カナダやオーストラリアなど同盟国が調達を見直し、共同開発国のトルコや次期主力戦闘機として導入を狙う韓国も先送りの動きを見せています。 今月18日の日米外相会談でも、この問題は取り上げられましたが、複数の日米関係筋は『中身はもちろん、議題になったかどうかも言えない』としていますよね。 まあ、当たり前なんですが。 中身を話したら、とんでもない規模の機密漏洩でしょうからね。(^^;

ただ、性能の低下については、以前から懸念されていました。 特に、去年の6月末から7月頭頃が賑やかでしたね。
防衛省が購入するアメリカのF35戦闘機について、機体の不具合から米国防総省が性能を下方修正することを決めたことが分かったと報じられたものの、防衛省は『アメリカ側から何も聞いていない』として、予定通り新年度予算で2機を308億円で購入する方針であると報じられたと記憶しています。
元々は、アメリカの航空専門誌「フライトグローバル」(電子版)が6月14日に報じた記事からでしたね。 アメリカ防総省は省内の「運用テストと評価」に基づき、音速に近い速度で飛んだ場合の加速性能を8秒減速させ、旋回時の荷重を5.3Gから4.6Gに引き下げることを決めた…そういう趣旨で報じられたのです。 何でも、水平尾翼に問題があるとされるらしいのですがね。

さて、これらの項目の性能引き下げは、戦闘機の生命線の飛行運動性が低下することを意味する訳ですね。 これらの性能は機種選定の重要な要素で、当初の性能を下回れば、選定の正当性は疑われる事態となるのです。 で、実際に「フライトグローバル」の記事は事実でした。(^^;
さて、防衛省は機種選定の際、最終的な候補となった3機種(F35、ユーロファイター、F/A18)について、各国から提案された性能、価格を比較してF35に決めています。 ただ、書面審査で十分として飛行テストは行わなかったのです。 寧ろここが痛いですね。 生命線ですから。 相手のレーダーに捕捉される前にミサイル発射して撃墜する。 そういうBVR(Beyond Visual Range、日本語では「目視外射程」)が当たり前で、ドックファイトをさほど重要視しなくても、BVRによるミサイルでのヒットアンドアウェイを実行する際に戻る時が問題になりますからね。 上記の「音速に近い速度で飛んだ場合の加速性能を8秒減速」は離脱する際のリスクは増している訳で…。(^^;
まあ、詳細はそういう軍事コラムを専門に扱っているサイトで確認すると良く分かりますよ。 思いっ切り詳しく書いている所は凄いですから。(^^;
さて、12年度予算での購入分、F35の価格はアメリカ側の提案価格を上回る1機102億円となり、新年度分は1.5倍にまで高騰して154億円です。 更に性能低下したのですから、機種選定時に示された主要条件が全て変わる事になる上に、2017年3月末に導入し、それ以降の運用を上手く練らないといけなくなる訳ですね。 予定と変更になった分がある以上は。

更に中国が設計したと言われるJ20J31の件も加味すると、結構危ないんじゃないですかね? 中国は空母も持った訳ですし。 その上、この2種類の戦闘機にまつわる逸話としては、2012年3月11日、イギリスのサンデー・タイムズ紙で、『中国のハッカーがBAEシステムズのコンピューターに侵入し、1年半に渡ってF-35に関する情報を盗んでいた』と報じられました。 もう、心配とかそういうレベルじゃないですよね?(^^;;
アップデートが後から実行させるので良いとしても、基本となる性能が駄々漏れですからね。(^^;;

J20J31はWikipediaで検索してみると面白いですよ。 案外航空機に興味を持つ人はそこから専門のサイトに行けば良いと思いますし。
J20 : http://ja.wikipedia.org/wiki/J-20_(%E6%88%A6%E9%97%98%E6%A9%9F)
J31 : http://ja.wikipedia.org/wiki/J-31_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)

さて、去年賑やかだった問題としては、防衛省が24年度予算に訓練用シミュレーター等の関連経費を加え約600億円を計上した件でしょうか。 F35の先行納入4機の契約に伴う価格上昇分は運用上支障が無いスペア部品やシミュレーター関連備品等の調達を先送りする事により予算の枠内に収めると言う事でした。 この1機当たりの価格高騰は痛いですよね。 「F4戦闘機の後継機」として最終的に42機揃える予定となっていますが、本当はもっと数を揃えないといけないのに。(^^;
因みに、当時、価格が高騰したのは、機体の不具合や搭載ソフトウエアの国際共同開発のスケジュールが遅れている事に加え、アメリカ政府が1月に調達計画の一部先送りを発表した事により、大量生産の目途が立たない為でした。 日本政府は、アメリカ側に提示価格の厳守を求めていましたが、アメリカ軍の調達価格とほぼ同額だったこともあり、『価格上昇は米国の調達計画先送りに伴う正当な理由』(防衛省幹部)と判断しています。
防衛省は「F4戦闘機の後継機」として最終的に42機を調達する計画でしたが、2012年の6月時点で価格高騰が懸念されていました。 また、開発の遅れにより、最初の4機が納期の28年度末までに納入出来ない可能性もある事も指摘されていました。 まあ、それは現状では何とかなる事になりましたが…これから軍備面でも不安が一杯ですね。 勿論、軍備は使わずに済むのならそれが一番なのですが。


ただ、今回の件に関して言えば、民主党政権時に行われた時期戦闘機選定の詰めの甘さが露呈した形ですかね? どこをどう考えて、今回のFXの選定基準で良いとしていたのか…。 書面審査だけって、よく出来ましたよね。 それだけ官僚を管理出来ていなかったって、事ですからね。(==
で、F35については、カナダやオーストラリアなど同盟国が調達を見送るなど、ことごとく調達の失敗が伝えられています。 その一方、F22は先端技術の塊として、輸出禁止が議決されて、西側同盟国の戦闘機の近代化にストップが掛かっている形ですからね。
ただ、今の状況なら、日本がF35を調達するのは当たり前でしょうし、それ自体は良いと思うのです。 ただ、F3の計画は重要でしょうね。 最先端技術の開発とフィードバックは現状では命題ですから。
去年の10月頃、アメリカの「Aviation Week & Space Technology」電子版は『日本が2016~17年にF3戦闘機の開発をスタート』と報じましたよね。 まだまだハードルが高いみたいなのですが…。 2010年頃、防衛省は「i3 FIGHTER」と呼ばれる開発プロジェクトを明らかにしています。 このプロジェクトは、未来の作戦機に向けた先進技術の集約が狙いで、米国の次世代戦闘機計画に貢献するためのプロジェクトみたいですね。 防衛省技術研究本部が「i3 FIGHTER」開発の陣頭指揮をとっていた筈です。 F3の計画では、日本は5年以内に(去年の10月報道時で)国産戦闘機の開発に取り組む計画で、2027年までにF3戦闘機の生産を開始するのが目標らしいです。 防衛省はステルス技術と独自の強力なエンジンで、国産戦闘機の生産に向け基礎を築きたい考えなのでしょう。 既にIHI(石川島播磨)が推力15トンクラスの実証エンジンを開発し、三菱重工が縮小サイズの先進技術実証機(ATD-X)「心神」の組み立てを開始していますしね。 先述した「Aviation Week & Space Technology」の記事によれば、防衛省の計画では、実証機の開発は2016~17年に開始、第1号の試作機が2024~2025年に飛行予定らしいですしね。 量産は2027年から開始し、2030年代前半から三菱重工製攻撃戦闘機F2の後続機として、2030年後半からはボーイング社製戦闘機F15Jの後続機として導入予定だとか。

基本的に日本は色々な制約が多いのですが、それを抜きにしても先進技術の集約と言うのは「技術力でしか生き残れない日本」が有る程度は自主開発するのも当然でしょうね。 まあ、先にスパイ防止法等が必要でしょうけれど。 ただ、「為せば成る、成らぬは人の為さぬ成りけり(上杉鷹山))…と言っても、「言うは易く行うは難し」なのでしょうがね。(^^;
自主開発がハードル高いと言っても、あの中国がステルス戦闘機を2機作ってしまった以上、日本は日本で『これ位の物は作れるし用意出来るよ』と見せ付けなければ意味が無いでしょう。 一時的に円が安くなったから経済が何とかなると言う訳でも無いでしょう。 長期的に続くのなら、それに越した事は無いですが。 日本は日本で、宇宙開発でも航空機産業でも、レーダー技術、その他どの分野でも「技術力で生き残る」事を示さないといけないで駄目しょうしね。 今の時代、世の中本当に大変です。(^^;



それではこれで。<(_ _)>

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