fc2ブログ
HOME   »  英検
Tag | 英検

大学受験資格にTOEFL導入! 英語の資格の前に、英語そのものに慣れる様に出来るのか?―とあるSAのログオフ記233

今回は「TOEFL」のお話です。
まあ、いつも通りに、タイトル通りなのですが…。(^^;


自民党の教育再生実行本部(遠藤利明本部長)が国内全ての大学の入学試験を受ける基準として、英語運用能力テスト「TOEFL」を導入する方針を固めたらしいですね。
3月内に纏める第1次報告に明記し、夏の参院選の政権公約に盛り込むらしいです。

対象となるのは全ての国公立大学と私立大学です。 大学の学部ごとに点数基準を定めて、それをクリアした人に受験を認める形になるらしいです。 例えば、○○大学の○○学部の受験資格は『「TOEFL」で○○○点以上を獲得した者』と定め、公表する形になるらしいです。 ただ、点数基準は各大学に自由に定めさせるとか。

TOEFL」は英語圏の大半の大学で留学志願者の英語能力証明として使われていて、留学の活発化を通じて国際社会に通用する人材を育成する狙いらしいですね。
TOEFL」の導入は、実行本部が、安倍政権の大学入試改革の目玉に位置付ける施策の1つです。
 英文読解を中心とした現在の高校の英語教育のスタイルを一変させる可能性もある訳ですね。 この為、教育現場に混乱を来さないよう5年後の平成30年度頃からの導入を想定しているそうです。

日本では英語能力試験として「TOEFL」の他に、受験者が最も多い「実用英語技能検定(英検)」や、英語によるコミュニケーション能力を測る「TOEIC」等が実施されていますね。 実行本部は、結果がそのまま海外留学の申請に転用できる「TOEFL」を採用する事にしたと…。
まあ、「TOEFL」は、東京大学大学院の大半の研究科で入試の際に成績の提出を義務付けられています。 また、政府は15日の産業競争力会議で、平成27年度から「キャリア」と呼ばれる国家公務員総合職の採用試験に「TOEFL」を導入する方針を打ち出していますよね。
2月の会合では楽天の三木谷浩史社長兼会長が『英語ができないため日本企業が内向きになる』と述べ、大学入試への「TOEFL」の導入を提案していたらしいですね。

ただまあ、冗談も大概にして欲しいと言う本音はありますよ。
確かに、昔から英語で意思疎通出来ない日本人が多い事を問題視する議論が出ていますから、無意味な方針ではないでしょう。 でも、「英語で意思疎通が出来ない」と問題視される事は多いのですが、そんなのは当然だと思います。(^^;
明治から続く課題でもありますあらね、この問題は。 ぶっちゃけると、「学校で習う英語は役に立たない!」とか「この状況を何とかしろ!」という不満は明治中期以降に何度も噴出しているのです。 グローバルに対応する人材育成なんて、明治初期だけの話です。 日本の学校英語教育が例外的に成功した時期が明治初期なのです。
有名なキリスト教思想家の内村鑑三(1861年~1930年)や思想家の新渡戸稲造(1862年~1933年)を始めとする、多数の「流暢な英語の使い手達」を生んだのは、全ての授業を英語で行った明治初期の環境位です。 尤も、これは当時の国際事情が密接に関係しています。 一寸でも気を抜けば日本が植民地化されるであろう恐怖と、経済や文明水準の巨大な格差を背景にした為の結果です。 日本語での教育環境が整い、日本の国力が高まるにつれて、学生の英語力は低下して行きました。(^^;
切羽詰まっているからこその成功例ですね。

で、現状はどうかと言えば、現在の英語の授業の文法・読解重視の教育が悪いからでもないです。 勿論、受験英語が悪いからでもないです。 ただ、会社で人を採用する際に、「TOEFL」は参考にはしても誰も驚きはしませんがね。
良い点取っているのに大した事が無かった例なんて、山程あるのでは?(^^;

今時並の日本語しか話せない日本人が、1日1時間程度の授業を6年間受けただけで一般的なレベルのな英語を自在に使うのは、そもそも無理でしょう? しかも、「文法覚えれば大丈夫」程度の授業内容が多い訳です。 話す事も聞き取る事も中途半端な授業内容だけで誰がまともな英語を話せますか?(==
大抵の場合、こういう賢い事を提案している政財界のお偉方達の英語の能力は、こっちが恥ずかしくなる程下手糞ですからね? ニュース番組の政治家や各大手企業の代表の方達のスピーチ等を聞いてみて下さい。 最低レベルの方々ばかりですから。 日本の英語教育を問題視している方々の低レベル振りがハッキリと分かります。(^▽^;
当たり前ですよね。 日本人が日本語を話せるのは「日本人だから」ではないのです。 小さい頃から「日本で日本語に慣れているから、文法云々の前に話せる程度にはなる」…その程度の事でしょう? 帰国子女等で日本語に囲まれずに育って、その影響で日本語が流暢ではない日本人も居ますからね…。

こんなの政策に掲げた所で、上手くいくとは思えません。 何故かと言えば、まともな英語を話せる英語教師なんて一握りだからです。
そんなの実施する位なら、『英語歌詞の曲で歌詞カードを見ずに何を言っているのかを全部聞き取って、その後から文章に書き起こして等を繰り返した方がよほど確実』とすら思います。 英語に慣れなければ、英語を話したくても話せませんから。 言語と言うのは、最初期は聞き取る作業から始まります。 で、聞き取れたらそれを言ってみる。 それで大丈夫なら、そのフレーズ(文章)を使えると判断すると言う過程が必須です。 幼稚園児だって、そうやって日本語覚える訳ですよね。 文法等はその後からの話なのです。 「TOEFL」に力を入れるのなら、まずはそこから解決して欲しいですよね。 それとも、これからは「常に筆談のみで相手と意思疎通する」様に仕向けますか? 何故か英文を書ける日本人なら、結構居ますからね。 現実的ではないですがね。(==
実際、今ならインターネット電話「スカイプ」を利用した格安個人授業など、英語独習の方法が近年多様化している傾向だってあります。 英語そのものに慣れてから英語の文法等を覚えて行くと言う、超が付く長期プランも見据えて検討して欲しいものですね。 「TOEFL」は「リーディング」、「リスニング」、「スピーキング」、「ライティング」の4分野で構成されているのです。 「リスニング」と「スピーキング」がお粗末なら、「TOEFL」で点数取れる筈が無いのですから、意味無くなるのですよね。
「TOEFL」導入するとしても、そういうのがお飾りになったままでは、今と何も変わらないでしょうね。 キチンとした政策に期待したい所です。



それではこれで。<(_ _)>

    にほんブログ村 サラリーマン日記ブログ 平凡サラリーマンへ

最後まで読んでくれた人、応援してくれたら嬉しいかな。(^^
スポンサーサイト




Free Area1
BlogRanking
応援が励みになります。

ブログ村
FreeArea2
Profile

SUPPLICE

Author:SUPPLICE
名 前:SUPPLICE
読 み:シュープリス
性 別:男
誕生日:7月1日
血液型:B型
身 長:184cm
体 重:65kg
趣 味音楽鑑賞(ジャンル問わず)、ギターベース読書ゲーム(趣味?)
得 意家事全般
不得意:色々? 欠点だらけ。
特 徴:基本的に毒舌家(気味?)らしいです。 その割に、年下には妙に懐かれます。(笑)

Calendar
08 | 2023/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カテゴリ
月別アーカイブ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
FreeArea3
訪問者数
検索フォーム
ページジャンプ
全1ページ
Presented by 遊んだら仲間だ。 篇GAME
QRコード
QR
ブロとも一覧
リンク
FreeArea4

写真を楽しんだり
天気を確認したり
飽きない様にしたいです。
ブロとも申請フォーム
RSSリンクの表示