Tag | 山中伸弥
去年、ノーベル医学生理学賞に輝いた山中伸弥・京都大教授の研究、現状では夢の医療です。 ただ、ケースによっては劇的に変わるとは言えないケースも想定されているので、その記事を。
文部科学省の再生医療実現化ハイウェイ事業の「生命倫理等の課題の解決に関する研究」(代表者=赤林朗・東大大学院教授)は今年度中に、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を用いた再生医療などが実用化される時期のイメージについて、有識者と世間との間にどの程度の差が有るのかを調べます。 この研究で昨年の同時期に行った同様の調査では、両者の間に大きな差は見られなかったものの、山中伸弥・京大教授がiPS細胞の開発でノーベル医学・生理学賞を受賞した影響等を経年調査を通じて確認すると言うものです。
さて、昨年度の調査では、アンケートを郵送し、全国の20-70歳代の男女3137人(回答率57.0%)と日本再生医療学会の会員919人(26.3%)から回答を得たと言う事です。 それによると、iPS細胞が実用化されるまでに要する期間のイメージについて、一般の男女の44.8%が「約10年」と回答していた様です。 以下は、「分からない」(22.1%)、「数年」(16.2%)、「約20年」(13.8%)等となっていたそうです。 一方、学会会員でも「約10年」(44.5%)が最も多く、以下は「約20年」(17.5%)、「数年」(15.4%)、「20年より先」(11.0%)等の順だったそうです。
また、一般の男女にiPS細胞等を作るための血液採取について尋ねると、52.4%が「提供可」と回答しているみたいですね。 「分からない」は34.4%、「提供不可」は11.7%だったとか…。 「提供可」「分からない」と答えた人に、提供した血液などで制限したい用途について聞くと、34.1%が「営利企業による利用」、22.7%が「海外の研究者による利用」、15.2%が「国内の他の研究者による利用」を希望していたみたいです。
この研究では、今年度に行う調査でも、前回と同様の質問項目を設けて世間の意識の変化を調べ、今後の再生医療研究に繋げたい考えの様ですね。
さて、文部科学省の再生医療の実現化ハイウェイ事業の2012年度成果報告会が7日、東京都内で開かれましたね。 この中で、高橋政代・先端医療センター病院眼科部長は、代表研究者を務める「iPS細胞由来網膜色素上皮細胞移植による加齢黄斑変性治療の開発」が、来年度からの臨床試験に向けて病院内の倫理審査を受ける段階まで進んでいる事等を報告しました。 研究の順調な進捗状況をアピールした一方で、過度な期待を寄せる患者が多いことに触れて『本当に患者さんを幸せにしているのかと思うことがある』と述べ、再生医療への正しい理解の推進などの重要性を強調しました。
この事業の研究は、臨床試験までに想定される障害に応じて、事業に採択されてから1-3年以内の試験開始を目指す「課題A」や、5-7年以内の開始を目指す「課題B」などに分かれています。 これまでに臨床試験が行われたことがないiPS細胞を用いた研究は、主に課題Bとして採択されていますが、高橋氏の研究は課題Aに位置付けられています。 この為「世界初の人体での試験になるのではないか?」と注目を集めている訳です。
この日の報告会で、同事業の西川伸一プログラムディレクターは、移植の為に培養する細胞数が少なく、移植後も患部の状況を確認し易い網膜色素上皮細胞の移植で、iPS細胞から作った細胞の安全性を確かめる事が出来れば、脳や心臓、肝臓などへの移植を目指す研究にも道が開けると、高橋氏の研究の意義を語りました。
滲出型加齢黄斑変性は、網膜とその下にある網膜色素上皮の間に異常な血管が侵入し、視力の低下などを引き起こす疾患。 高橋氏は報告会で、臨床研究の被験者の適格基準を、この疾患と診断された50歳以上の患者の内、患眼の視力が0.3未満で、抗VEGF療法などの既存の治療法が効かなかったり、再発を繰り返したりしている人に設定したことを説明しました。 患者の同意を得て皮膚細胞を採ってから10か月ほどで、iPS細胞を作成し、網膜色素上皮細胞に分化させてシート状にする。 手術で異常な血管などを取り除いて細胞シートを移植してからは、1-3年程度追跡調査して、安全性などを確認するという事です。
移植により見込める視力回復について高橋氏は、『0.3位までの人なら0.8位まで行くと思うが、0.06や0.07の人では、0.1までしか上がらない』と話したそうです。 一方で、『目が見えない方は、藁をも縋る気持ちで沢山問い合わせて下さる。 その時にいつも思っているのは、これは本当に患者さんを幸せにしているのだろうかという事。 私の目の前でがっかりしていく患者さんたちを見て、非常に疑問に思う』と心境を語ったそうです。 その上で、再生医療に過度な期待を寄せる患者には、視力が回復しないと幸せになれないとの思い込みがあると指摘し、被験者になりたいと病院を訪れる患者にカウンセリングを行う体制を整備したことや、照明器具を工夫したり、情報を得る手段を聴覚・触覚によるものに置き換えたりする「ロービジョンケア(low vision care)」を勧めている事等を紹介したそうです。
また、高橋氏は、『再生医療は、凄く最初から効くものではなくて、そろそろと進む。 効果とコストが見合うまでの10年位を、どう凌いでいくか、どう説明していくかが、今の課題と思っている』とした上で、『私にとっては、治療をちゃんと作るのがゴール。 標準治療にするためには、臨床研究で止まってはいけなくて、治験や産業化、事業化が必須』との考えを強調。 会場に集まった他の研究者らにも、『臨床研究を考える時には、(実際の)治療にした場合どうかも考えながらやってほしい』と呼び掛けたみたいですね。
ただ、これはiPS細胞を用いた医療を早期から産業化・事業化を見据えているからこそですね。 だからこそ、研究者達にも呼び掛ける必要があるのでしょう。
医療技術に関わる以上、コストも掛かるし時間も掛かります。 その上、患者さんの思い描いていた結果にならない事だってあるのでしょうね。 本来は当たり前の話かも知れません。
でも、一方でiPS細胞を用いた再生医療に希望を託すしかない人々にすれば、「夢」を早く実現して欲しいでしょうし、その恩恵を得たいのです。 難病で有ればある程、すぐにでも治したいのでしょうね。 理想と現実を把握して、その上で運用して行くしかない訳ですが、出来る限り正確に伝えて欲しいし、正確に「こういうものだ」と認識して行かないといけないですよね。 夢の医療が当たり前になって、効果ももっと出る様になれば、それに越した事は無いのでしょうけれど。(^^;
でも、「iPS細胞を用いた、効果的な再生医療」には期待したいですよね。 iPS細胞の研究に関係する研究者の方々にも、各医療機関関係者にも、これからも頑張って頂ける様にお願いしたいですね。(^^
ノーベル賞授賞式後の山中伸弥教授も難病の人達の治療への応用を目指し、iPS細胞の研究に戻っています。 授賞式後には、『時間が掛かります。 少しずつですが、前に進んでいますので』と述べています。 これから先を楽しみにしながら過ごしたいですよね。(^^
それではこれで。<(_ _)>

最後まで読んでくれた人、応援してくれたら嬉しいかな。(^^
文部科学省の再生医療実現化ハイウェイ事業の「生命倫理等の課題の解決に関する研究」(代表者=赤林朗・東大大学院教授)は今年度中に、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を用いた再生医療などが実用化される時期のイメージについて、有識者と世間との間にどの程度の差が有るのかを調べます。 この研究で昨年の同時期に行った同様の調査では、両者の間に大きな差は見られなかったものの、山中伸弥・京大教授がiPS細胞の開発でノーベル医学・生理学賞を受賞した影響等を経年調査を通じて確認すると言うものです。
さて、昨年度の調査では、アンケートを郵送し、全国の20-70歳代の男女3137人(回答率57.0%)と日本再生医療学会の会員919人(26.3%)から回答を得たと言う事です。 それによると、iPS細胞が実用化されるまでに要する期間のイメージについて、一般の男女の44.8%が「約10年」と回答していた様です。 以下は、「分からない」(22.1%)、「数年」(16.2%)、「約20年」(13.8%)等となっていたそうです。 一方、学会会員でも「約10年」(44.5%)が最も多く、以下は「約20年」(17.5%)、「数年」(15.4%)、「20年より先」(11.0%)等の順だったそうです。
また、一般の男女にiPS細胞等を作るための血液採取について尋ねると、52.4%が「提供可」と回答しているみたいですね。 「分からない」は34.4%、「提供不可」は11.7%だったとか…。 「提供可」「分からない」と答えた人に、提供した血液などで制限したい用途について聞くと、34.1%が「営利企業による利用」、22.7%が「海外の研究者による利用」、15.2%が「国内の他の研究者による利用」を希望していたみたいです。
この研究では、今年度に行う調査でも、前回と同様の質問項目を設けて世間の意識の変化を調べ、今後の再生医療研究に繋げたい考えの様ですね。
さて、文部科学省の再生医療の実現化ハイウェイ事業の2012年度成果報告会が7日、東京都内で開かれましたね。 この中で、高橋政代・先端医療センター病院眼科部長は、代表研究者を務める「iPS細胞由来網膜色素上皮細胞移植による加齢黄斑変性治療の開発」が、来年度からの臨床試験に向けて病院内の倫理審査を受ける段階まで進んでいる事等を報告しました。 研究の順調な進捗状況をアピールした一方で、過度な期待を寄せる患者が多いことに触れて『本当に患者さんを幸せにしているのかと思うことがある』と述べ、再生医療への正しい理解の推進などの重要性を強調しました。
この事業の研究は、臨床試験までに想定される障害に応じて、事業に採択されてから1-3年以内の試験開始を目指す「課題A」や、5-7年以内の開始を目指す「課題B」などに分かれています。 これまでに臨床試験が行われたことがないiPS細胞を用いた研究は、主に課題Bとして採択されていますが、高橋氏の研究は課題Aに位置付けられています。 この為「世界初の人体での試験になるのではないか?」と注目を集めている訳です。
この日の報告会で、同事業の西川伸一プログラムディレクターは、移植の為に培養する細胞数が少なく、移植後も患部の状況を確認し易い網膜色素上皮細胞の移植で、iPS細胞から作った細胞の安全性を確かめる事が出来れば、脳や心臓、肝臓などへの移植を目指す研究にも道が開けると、高橋氏の研究の意義を語りました。
滲出型加齢黄斑変性は、網膜とその下にある網膜色素上皮の間に異常な血管が侵入し、視力の低下などを引き起こす疾患。 高橋氏は報告会で、臨床研究の被験者の適格基準を、この疾患と診断された50歳以上の患者の内、患眼の視力が0.3未満で、抗VEGF療法などの既存の治療法が効かなかったり、再発を繰り返したりしている人に設定したことを説明しました。 患者の同意を得て皮膚細胞を採ってから10か月ほどで、iPS細胞を作成し、網膜色素上皮細胞に分化させてシート状にする。 手術で異常な血管などを取り除いて細胞シートを移植してからは、1-3年程度追跡調査して、安全性などを確認するという事です。
移植により見込める視力回復について高橋氏は、『0.3位までの人なら0.8位まで行くと思うが、0.06や0.07の人では、0.1までしか上がらない』と話したそうです。 一方で、『目が見えない方は、藁をも縋る気持ちで沢山問い合わせて下さる。 その時にいつも思っているのは、これは本当に患者さんを幸せにしているのだろうかという事。 私の目の前でがっかりしていく患者さんたちを見て、非常に疑問に思う』と心境を語ったそうです。 その上で、再生医療に過度な期待を寄せる患者には、視力が回復しないと幸せになれないとの思い込みがあると指摘し、被験者になりたいと病院を訪れる患者にカウンセリングを行う体制を整備したことや、照明器具を工夫したり、情報を得る手段を聴覚・触覚によるものに置き換えたりする「ロービジョンケア(low vision care)」を勧めている事等を紹介したそうです。
また、高橋氏は、『再生医療は、凄く最初から効くものではなくて、そろそろと進む。 効果とコストが見合うまでの10年位を、どう凌いでいくか、どう説明していくかが、今の課題と思っている』とした上で、『私にとっては、治療をちゃんと作るのがゴール。 標準治療にするためには、臨床研究で止まってはいけなくて、治験や産業化、事業化が必須』との考えを強調。 会場に集まった他の研究者らにも、『臨床研究を考える時には、(実際の)治療にした場合どうかも考えながらやってほしい』と呼び掛けたみたいですね。
ただ、これはiPS細胞を用いた医療を早期から産業化・事業化を見据えているからこそですね。 だからこそ、研究者達にも呼び掛ける必要があるのでしょう。
医療技術に関わる以上、コストも掛かるし時間も掛かります。 その上、患者さんの思い描いていた結果にならない事だってあるのでしょうね。 本来は当たり前の話かも知れません。
でも、一方でiPS細胞を用いた再生医療に希望を託すしかない人々にすれば、「夢」を早く実現して欲しいでしょうし、その恩恵を得たいのです。 難病で有ればある程、すぐにでも治したいのでしょうね。 理想と現実を把握して、その上で運用して行くしかない訳ですが、出来る限り正確に伝えて欲しいし、正確に「こういうものだ」と認識して行かないといけないですよね。 夢の医療が当たり前になって、効果ももっと出る様になれば、それに越した事は無いのでしょうけれど。(^^;
でも、「iPS細胞を用いた、効果的な再生医療」には期待したいですよね。 iPS細胞の研究に関係する研究者の方々にも、各医療機関関係者にも、これからも頑張って頂ける様にお願いしたいですね。(^^
ノーベル賞授賞式後の山中伸弥教授も難病の人達の治療への応用を目指し、iPS細胞の研究に戻っています。 授賞式後には、『時間が掛かります。 少しずつですが、前に進んでいますので』と述べています。 これから先を楽しみにしながら過ごしたいですよね。(^^
それではこれで。<(_ _)>



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日本時間11日未明、京都大学の山中伸弥教授に、ノーベル医学・生理学賞が授与されました。 授賞式の後、ロイヤルファミリーらおよそ1,300人が出席する晩餐会に、夫婦揃って参加しています。
ノーベル賞授賞式の翌日、京都大学の山中伸弥教授が会見を行いましたね。(^^
山中教授はこれから色々と忙しそうですね。
『今日は科学者として仕切り直しの朝だと感じている』と話し、『iPS細胞(人工多能性幹細胞)を創薬に役立てるという応用に向けて、これまで以上に力を入れていきたい』と抱負を語りました。
本人曰く『睡眠不足の中』だったらしいですが。(^^;
既に、『ノーベル賞は過去形』と話す山中教授。 『また、新しく科学者として、もう一度、仕切り直しの最初の朝だという風に感じています』とも述べています。
ノーベル賞を過去形として扱う山中教授は一連の行事について、『研究はマラソンとよく似ている。 今回は、栄養補給の様な意味があった』と振り返っています。 数日後には帰国し、難病の人達の治療への応用を目指し、iPS細胞の研究に戻るらしいですね。
山中教授は『時間が掛かります。 少しずつですが、前に進んでいますので』と述べています。
これからが楽しみですよね。(^^
それではこれで。<(_ _)>



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今日は山中伸弥京都大学教授(50)の授賞式の予定ですね。(^^
ノーベル医学生理学賞を受賞する山中伸弥京都大学教授が書いたiPS細胞(人工多能性幹細胞)の英語論文を、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の西川伸一副センター長らが纏めた対訳本、「山中iPS細胞・ノーベル賞受賞論文を読もう」(一灯舎)を、授賞式が行われる10日に合わせて出版されます。 これから科学者を目指したい高校生向けらしいので、意外と面白く纏っていそうですね。
山中伸弥教授、ノーベル賞祝うコンサートを鑑賞
本人は授賞式前日にクラシック音楽を堪能していたらしいですね。(^^
一寸前の話ですが、ノーベル医学生理学賞の受賞者を選ぶカロリンスカ研究所で選考委員会事務局長を務めるヨーラン・ハンソン教授が5日、毎日新聞の単独インタビューに応じています。 山中伸弥京都大教授がiPS細胞の開発を発表して6年というスピード受賞になった理由について、『根本的な成果で、受賞のタイミングは完璧だった』と述べています。
ハンソン教授は、基礎科学分野での受賞に必要な3条件として「科学界がその成果を認める」、「他の研究者によって正しさが確認される」、「既存の概念を覆す」を挙げています。
iPS細胞の開発について、『細胞を(受精卵に近い状態に戻す)「初期化」するボタンを押す方法の発見だ。 既存の概念を覆した』と評価していますね。 これって本当は凄い事ですよね。(^^
ノーベル賞は業績を上げてから受賞までに5~20年待つと言われ、1世紀を超えるノーベル賞の歴史の中ではかなり早いです。 『山中教授の成果は受賞の条件が全て揃い、これ以上待つ必要がないと判断した』と述べてます。
基礎科学に対し医学分野の発見は臨床での実績を積み重ねる必要があり、受賞するには時間が掛かるのが一般的ですが、『我々は、基礎科学上の重要な成果として選んだ』とコメントしています。
一方、共同受賞する英国のジョン・ガードン博士(79)は、クローン技術によるオタマジャクシ作製に成功してから50年後の受賞となりました。 ハンソン教授は『納得のいく組み合わせだ。 ガードン博士は新しい研究分野を作り、土台を築いた。 山中教授はこの分野を、iPS細胞によって新しい時代に推し進めた』と説明しています。
当の山中教授は7日臨んだ記念講演で得意のジョークを連発して、ストックホルム・カロリンスカ研究所の会場を笑いの渦に包んだみたいですね。 ノーベル賞という世界的権威の重圧下、自ら公言する「下手な英語」をものともせずに大阪人の魅力を存分に発揮して、観衆からは温かい拍手が送られたそうですよ。(^^
山中教授は、緊張した面持ちで演壇に立ち、関係者への感謝の言葉から講演を始めたみたいですね。 山中教授は10月の授賞発表直前、京都の国際会議に来ていたカロリンスカ研究所所長が『別れ際にウインクしてくれた気がする』とのエピソードを紹介し、『今はその深い意味がわかる』と語ると、会場は大きな笑いに包まれたらしいです。(^^
また、整形外科医から研究者への道を歩み出した山中教授自身が「挫折した外科医」と自虐的に呼び、若い頃の失敗談でも度々笑いを取ったみたいです。
極めつけは、スライドを使って授賞理由となったiPS細胞発見に至るまでの経緯を説明していた際に「インモータリティ(不死)」である筈の図解説明が「インモラリティ(不道徳)」と間違って表記されていたのを受け、『わざとではありません』と言い訳し、聴衆は爆笑したとか。(^^;
でも、山中教授はそんな笑いの中にも、重要な発見が失敗の中に隠されているという真理を若い研究者達に伝え、iPS細胞が臨床医療や再生医療に活用していける可能性があることを強調する事を忘れなかったみたいです。
山中教授は最後には、『研究を支えてくれた妻、知佳さんと、夫妻の亡父たちに感謝』とコメントしています。 知佳さんは目頭を押さえ、講演後、『いろんなことを思い出して胸が熱くなりました』と語ったそうです。(^^
iPSと再生医療も、山中教授もこれから先が楽しみですよね。(^^
それではこれで。<(_ _)>

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ノーベル医学生理学賞を受賞する山中伸弥京都大学教授が書いたiPS細胞(人工多能性幹細胞)の英語論文を、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の西川伸一副センター長らが纏めた対訳本、「山中iPS細胞・ノーベル賞受賞論文を読もう」(一灯舎)を、授賞式が行われる10日に合わせて出版されます。 これから科学者を目指したい高校生向けらしいので、意外と面白く纏っていそうですね。
本人は授賞式前日にクラシック音楽を堪能していたらしいですね。(^^
一寸前の話ですが、ノーベル医学生理学賞の受賞者を選ぶカロリンスカ研究所で選考委員会事務局長を務めるヨーラン・ハンソン教授が5日、毎日新聞の単独インタビューに応じています。 山中伸弥京都大教授がiPS細胞の開発を発表して6年というスピード受賞になった理由について、『根本的な成果で、受賞のタイミングは完璧だった』と述べています。
ハンソン教授は、基礎科学分野での受賞に必要な3条件として「科学界がその成果を認める」、「他の研究者によって正しさが確認される」、「既存の概念を覆す」を挙げています。
iPS細胞の開発について、『細胞を(受精卵に近い状態に戻す)「初期化」するボタンを押す方法の発見だ。 既存の概念を覆した』と評価していますね。 これって本当は凄い事ですよね。(^^
ノーベル賞は業績を上げてから受賞までに5~20年待つと言われ、1世紀を超えるノーベル賞の歴史の中ではかなり早いです。 『山中教授の成果は受賞の条件が全て揃い、これ以上待つ必要がないと判断した』と述べてます。
基礎科学に対し医学分野の発見は臨床での実績を積み重ねる必要があり、受賞するには時間が掛かるのが一般的ですが、『我々は、基礎科学上の重要な成果として選んだ』とコメントしています。
一方、共同受賞する英国のジョン・ガードン博士(79)は、クローン技術によるオタマジャクシ作製に成功してから50年後の受賞となりました。 ハンソン教授は『納得のいく組み合わせだ。 ガードン博士は新しい研究分野を作り、土台を築いた。 山中教授はこの分野を、iPS細胞によって新しい時代に推し進めた』と説明しています。
当の山中教授は7日臨んだ記念講演で得意のジョークを連発して、ストックホルム・カロリンスカ研究所の会場を笑いの渦に包んだみたいですね。 ノーベル賞という世界的権威の重圧下、自ら公言する「下手な英語」をものともせずに大阪人の魅力を存分に発揮して、観衆からは温かい拍手が送られたそうですよ。(^^
山中教授は、緊張した面持ちで演壇に立ち、関係者への感謝の言葉から講演を始めたみたいですね。 山中教授は10月の授賞発表直前、京都の国際会議に来ていたカロリンスカ研究所所長が『別れ際にウインクしてくれた気がする』とのエピソードを紹介し、『今はその深い意味がわかる』と語ると、会場は大きな笑いに包まれたらしいです。(^^
また、整形外科医から研究者への道を歩み出した山中教授自身が「挫折した外科医」と自虐的に呼び、若い頃の失敗談でも度々笑いを取ったみたいです。
極めつけは、スライドを使って授賞理由となったiPS細胞発見に至るまでの経緯を説明していた際に「インモータリティ(不死)」である筈の図解説明が「インモラリティ(不道徳)」と間違って表記されていたのを受け、『わざとではありません』と言い訳し、聴衆は爆笑したとか。(^^;
でも、山中教授はそんな笑いの中にも、重要な発見が失敗の中に隠されているという真理を若い研究者達に伝え、iPS細胞が臨床医療や再生医療に活用していける可能性があることを強調する事を忘れなかったみたいです。
山中教授は最後には、『研究を支えてくれた妻、知佳さんと、夫妻の亡父たちに感謝』とコメントしています。 知佳さんは目頭を押さえ、講演後、『いろんなことを思い出して胸が熱くなりました』と語ったそうです。(^^
iPSと再生医療も、山中教授もこれから先が楽しみですよね。(^^
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このニュースも、もう皆さんご存知の方も多いでしょう。(^^
ヒトiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使い、目が見え難くなった人の網膜の再生医療を目指している理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)などの研究チームが、臨床研究の実施申請を理研の倫理委員会に提出しました。(^^
実施病院の倫理委員会にも近く提出するようです。 来年度中の開始を目指しているとの事です。
詳細はこちら
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121026-00000027-asahi-sci
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121026-00001301-yom-sci
これは、アメリカのサンフランシスコで25日午後(現地時間)、国際幹細胞学会等が主催する「細胞の初期化に関する国際シンポジウム」の講演で理研の高橋政代プロジェクトリーダーが明らかにしました。
高橋さんは眼科医で、今月8日に今年のノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥京都大教授らの協力を得て、iPS細胞を使った再生医療の研究を進めています。(^^
高橋さんによると、老化で網膜中心部の黄斑に障害が生じた「加齢黄斑変性」の内、「滲出型」という種類の症状の方達を対象にしているそうです。 この症状は網膜の神経を守っている部分が傷付き、視野の中心部が非常に見え難くなる症状で、50歳以上の患者6人が対象との事。 患者の細胞をもとに作ったiPS細胞から数ミリ角の網膜細胞のシートを作製し、移植するとの事です。(^^
手術は隣接する先端医療センター病院で行い、神戸市内の病院で術後管理をする予定。
理研と同病院の各倫理委の承認後、理研が厚生労働省に審査を申請し、認められれば、来年度にも移植が実施されます。
iPS細胞を用いる臨床研究の申請は国内初で、実現すれば世界第1例となる可能性が高いとの事です。
つまり、山中伸弥教授のiPS細胞による「夢の治療」が「現実」となる段階まで来ているという事です。 何度か記事にしましたが、この再生医療を心待ちにしている患者さん達にとっては何よりの朗報です。 その他の体組織の再生医療の臨床等も次々と実現して欲しいものです。(^^
「山中伸弥教授の心の支えになった言葉―とあるSAのログオフ記99」や「山中伸弥教授の人柄、受賞前から難病患者の希望!―とあるSAのログオフ記101」の記事でも取り上げましたが、最終的なゴールはまだ先でも、もうかなりの所までこぎ着けました。
申請が認められた後、iPS細胞による再生医療が行なわれ、無事に終われば、山中教授は勿論ですが、再生医療の研究に関わった人達や患者さん達にとって何よりの報告でしょう。(^^
「人間万事塞翁が馬」(人生の幸・不幸は予測できない)という言葉を心の支えに研究に力を注いで来たと言われていますが、今の世の中も何がどうなるかなんて、本当に予測が付きません。 昔なら、この技術はSF映画や小説の範疇でしか無かった筈ですから。 これから先が実に楽しみです。(^^
iPS細胞による「夢の治療」が「現実の治療」、当たり前の治療として普及していって貰いたいものですね。(^▽^
それではこれで。<(_ _)>

最後まで読んでくれた人、応援してくれたら嬉しいかな。(^^
ヒトiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使い、目が見え難くなった人の網膜の再生医療を目指している理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)などの研究チームが、臨床研究の実施申請を理研の倫理委員会に提出しました。(^^
実施病院の倫理委員会にも近く提出するようです。 来年度中の開始を目指しているとの事です。
詳細はこちら
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121026-00000027-asahi-sci
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121026-00001301-yom-sci
これは、アメリカのサンフランシスコで25日午後(現地時間)、国際幹細胞学会等が主催する「細胞の初期化に関する国際シンポジウム」の講演で理研の高橋政代プロジェクトリーダーが明らかにしました。
高橋さんは眼科医で、今月8日に今年のノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥京都大教授らの協力を得て、iPS細胞を使った再生医療の研究を進めています。(^^
高橋さんによると、老化で網膜中心部の黄斑に障害が生じた「加齢黄斑変性」の内、「滲出型」という種類の症状の方達を対象にしているそうです。 この症状は網膜の神経を守っている部分が傷付き、視野の中心部が非常に見え難くなる症状で、50歳以上の患者6人が対象との事。 患者の細胞をもとに作ったiPS細胞から数ミリ角の網膜細胞のシートを作製し、移植するとの事です。(^^
手術は隣接する先端医療センター病院で行い、神戸市内の病院で術後管理をする予定。
理研と同病院の各倫理委の承認後、理研が厚生労働省に審査を申請し、認められれば、来年度にも移植が実施されます。
iPS細胞を用いる臨床研究の申請は国内初で、実現すれば世界第1例となる可能性が高いとの事です。
つまり、山中伸弥教授のiPS細胞による「夢の治療」が「現実」となる段階まで来ているという事です。 何度か記事にしましたが、この再生医療を心待ちにしている患者さん達にとっては何よりの朗報です。 その他の体組織の再生医療の臨床等も次々と実現して欲しいものです。(^^
「山中伸弥教授の心の支えになった言葉―とあるSAのログオフ記99」や「山中伸弥教授の人柄、受賞前から難病患者の希望!―とあるSAのログオフ記101」の記事でも取り上げましたが、最終的なゴールはまだ先でも、もうかなりの所までこぎ着けました。
申請が認められた後、iPS細胞による再生医療が行なわれ、無事に終われば、山中教授は勿論ですが、再生医療の研究に関わった人達や患者さん達にとって何よりの報告でしょう。(^^
「人間万事塞翁が馬」(人生の幸・不幸は予測できない)という言葉を心の支えに研究に力を注いで来たと言われていますが、今の世の中も何がどうなるかなんて、本当に予測が付きません。 昔なら、この技術はSF映画や小説の範疇でしか無かった筈ですから。 これから先が実に楽しみです。(^^
iPS細胞による「夢の治療」が「現実の治療」、当たり前の治療として普及していって貰いたいものですね。(^▽^
それではこれで。<(_ _)>



最後まで読んでくれた人、応援してくれたら嬉しいかな。(^^
久し振りの山中伸弥教授の記事です。
内容はタイトル通りですね。 久し振りに真面目な記事でも。
大学のレポートを思い出しますね。 まあ、相当割愛しながら書いていますが。(笑)
■「iPS細胞研究の歩み」■
2012年のノーベル医学生理学賞に輝いた京都大の山中伸弥教授(50)の記事です。 再生医療の実現に道を開くiPS細胞(人工多能性幹細胞)を06年に開発し、異例の早さで栄誉を受けました。 『死ぬ直前になってからノーベル賞受ける位なら、後進の科学者の成果が認められる機会が無くなるんですけれどね、今の基準だと。 それが人々の役に立つ基準なのかどうかも疑問ですよね?』 今の研究って日進月歩過ぎますからね。(^^;
でも、「万能細胞」の研究に革命的な進歩をもたらた上に、患者に希望を与えた6年間の歩みを振り返ると、結構興味深いですよね。
山中伸弥教授は、06年8月にマウスの皮膚細胞に4種類の遺伝子を入れ、あらゆる細胞を作り出す能力がある「万能細胞」を作製したと発表。 成熟した体細胞を受精卵と同じ様な状態に「リセット」(初期化)する方法を初めて発見したのです。
『ヤマナカはホームランを打った』、衝撃的な成果はそんな見出しで世界中に報じられました。 当の山中伸弥教授は『万能性を持たせる遺伝子をヒトでも特定し、臨床応用に向けた研究を進めたい』と、早くも次の目標を口にしていました。 研究者としても医師としても鑑ですね。(^^ オペは凄く遅かったらしいですが…。(^^;
07年11月、クローン羊「ドリー」を誕生させた英国の著名な科学者、イアン・ウィルマット博士がヒトクローン胚の研究を断念。 万能細胞の研究は、生命の萌芽である受精卵を壊してES細胞(胚性幹細胞)を作る従来の方法よりも、山中教授の手法が優れていると認めたのです。
そのすぐ後、山中教授はマウスと同じ手法でヒトでも万能細胞の作製に成功し、iPS細胞と命名したと発表。 様々な細胞を人工的に作り出し、病気や怪我で損傷した臓器などに移植して治療する再生医療の実現に向け、次のステップに進みました。
その際の山中教授は『ヒトでは出来ないと思っていたので、ビックリした。 本当に幸運。 まだ遠いが、再生医療というマラソンのゴールが見えてきた』と言うコメントを残していますね。 本当にシレっと言うなぁと思いますが、山中教授にとっては患者さんの役に立ってようやく目標達成なのでしょう。
参考にした記事や資料はこちら。
一番下のURLから山中教授の論文をPDFで読めますよ。(^^
http://tom.as76.net/child/yamanaka.php
http://www.nikkei-science.com/201212_007.html
http://www.47news.jp/47topics/e/235162.php
http://sankei.jp.msn.com/science/news/121022/scn12102208480002-n2.htm
http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/
08年5月、米タイム誌が選んだ同年の「世界の100人」に、山中教授は米露の大統領らとともに名を連ねました。 まあ、「世界の100人」って意外な人も名を連ねているので、チェックすると面白い発見ってありますよ?(^^
ヒトiPS細胞の発表から1年が過ぎた08年の11月には、『あっという間だった。 医療に応用して患者を救うこと、その一点が私の目標。 更に研究を加速させたい』という山中教授のコメントには脱帽しますよね。 でも、多分前述の通りの理由なのではないかと思います。
09年9月、米国で最も権威ある医学賞で、ノーベル賞の登竜門とも呼ばれるラスカー賞を受賞しています。 山中教授は『何百人という人の研究成果を基礎に利用している。 私だけが受賞するのはフェアではない』と謙虚に話しています。 人柄が窺えます。
『以前、山中伸弥教授の心の支えになった言葉―とあるSAのログオフ記99と言う記事で、「人間万事塞翁が馬」(人生の幸・不幸は予測できない)という言葉を心の支えに研究に力を注いで来たと』紹介しました。
山中教授の人生も「開発までの半生は挫折と再起の繰り返しだった」と言う訳ですから、『どう転ぶかも分からなければ、山中教授の研究を基にして更に凄い研究成果を提供する研究者だって出て来るかも知れない』ですね。
山中教授は講演の機会があると、iPS細胞の発見に力を尽くした当時の学生らの名前を必ず挙げます。 10年11月、京都賞の受賞講演では『iPS細胞を作ったのは私ではなく、最初の研究室メンバーの3人。 2人の娘と同じくらい大切な私の家族です』と語っています。
現在は京都大iPS細胞研究所長として、200人を超える組織を引っ張る立場です。 11年7月、インタビューで『安全性の確保、研究支援者の雇用、特許問題など毎日、いろんな事を考える。 成果をどう出していくか。 精神的な負担はある』と打ち明けています。
数年前までは、ヒトにとっては未知の領域だった事を考えると、襟を正して聞き入らなければいけない言葉ですね。 発見したからそれで終わりな訳が無いですし。 ましてやその終わりに向って大勢の関係者を引っ張ってゆく立場です。 心労は計り知れないでしょうね。
11年10月、研究室の仲間と一緒に大阪マラソンに出場して完走。 約20年振りのフルマラソンを終えて『ベストラン。 (自身の研究は)まだ折り返し点』と茶目っ気と気真面目さが感じられるコメントをしていますよ。
後、ノーベル賞がどうこうという前に、今年のあすか会議が勉強になります。
iPS細胞の開発 ~山中伸弥氏 日本の科学技術で世界を救う~
今年のあすか会議2012の第1部です。
7月7日(土)の午後、山中教授はビデオメッセージで参加しています。
色々と勉強になりますよ。(^^
12年9月、山中教授は記者会見で『(研究は)5年前には想像できなかったことが着実に進んでいる。闘病されている方は希望を捨てないで』と呼び掛けました。
そして、今月8日のノーベル賞受賞の記者会見。 『感謝という言葉しかない。 1日でも早く本当の意味での社会貢献を実現したい』と述べています。 6年前と変わらぬ信念を胸に、新たな決意を語っています。
こういう人物像は見習いたいものですね。(^^
最後に、iPS細胞を知らない人用に、簡単に纏めると以下の様になります。 私も、知り合いの医師に色々教わった時はビックリしましたね。 概要そのものは簡単なのですが、奥が深い事だけは、(私の様な素人でも)その説明だけで分かる程でした。
■iPS細胞■
iPS細胞は(Induced pluripotent stem cells)の略で、人工多能性幹細胞と言う名前でも知られています。 偶に、英語名の意訳で誘導多能性幹細胞と表記される事もあります。
体細胞(皮膚など)へ数種類の遺伝子を入れて、神経や血液、臓器等のあらゆる細胞に分化する受精卵の様な能力を持たせた万能細胞の1つです。 それ故に、ES細胞(胚性幹細胞)の様に、非常に多くの細胞に分化できる分化万能性(pluripotency)と分裂増殖を経てもそれを維持出来る自己複製能を持たせた、再生医療の最先端です。 山中伸弥教授が06年にマウスで初めて作製し、07年にはヒトの皮膚細胞から作製に成功してからは患者さん達の希望にもなっています。 夢で終わって欲しく無い研究なのです。因みに、命名は山中伸弥教授によるものですがIPSではなくiPS細胞なのは、当時世界的に大流行していたアップル社の携帯音楽プレーヤーの「iPod」の様に普及して欲しいとの願いが込められている為です。
ただ、凄く下世話な話ですが、その説明を知り合いの医師から聞いた時に『アンチエイジングの能力も持たせたら面白いだろうなぁ』と思いました。(^^;;
だって、「人間の能力のピークを長い間持続出来たら、それそこ夢」ですから。 はい、下世話過ぎますね。 欲望丸出しです。 怒られても仕方が無い程に。(^▽^;
でも、それほど凄い研究だからこそ、1日も早く「当り前の治療」として普及して欲しいのですよね。 次の朗報が待ち遠しいです。(^▽^
それではこれで。<(_ _)>

最後まで読んでくれた人、応援してくれたら嬉しいかな。(^^
内容はタイトル通りですね。 久し振りに真面目な記事でも。
大学のレポートを思い出しますね。 まあ、相当割愛しながら書いていますが。(笑)
■「iPS細胞研究の歩み」■
2012年のノーベル医学生理学賞に輝いた京都大の山中伸弥教授(50)の記事です。 再生医療の実現に道を開くiPS細胞(人工多能性幹細胞)を06年に開発し、異例の早さで栄誉を受けました。 『死ぬ直前になってからノーベル賞受ける位なら、後進の科学者の成果が認められる機会が無くなるんですけれどね、今の基準だと。 それが人々の役に立つ基準なのかどうかも疑問ですよね?』 今の研究って日進月歩過ぎますからね。(^^;
でも、「万能細胞」の研究に革命的な進歩をもたらた上に、患者に希望を与えた6年間の歩みを振り返ると、結構興味深いですよね。
山中伸弥教授は、06年8月にマウスの皮膚細胞に4種類の遺伝子を入れ、あらゆる細胞を作り出す能力がある「万能細胞」を作製したと発表。 成熟した体細胞を受精卵と同じ様な状態に「リセット」(初期化)する方法を初めて発見したのです。
『ヤマナカはホームランを打った』、衝撃的な成果はそんな見出しで世界中に報じられました。 当の山中伸弥教授は『万能性を持たせる遺伝子をヒトでも特定し、臨床応用に向けた研究を進めたい』と、早くも次の目標を口にしていました。 研究者としても医師としても鑑ですね。(^^ オペは凄く遅かったらしいですが…。(^^;
07年11月、クローン羊「ドリー」を誕生させた英国の著名な科学者、イアン・ウィルマット博士がヒトクローン胚の研究を断念。 万能細胞の研究は、生命の萌芽である受精卵を壊してES細胞(胚性幹細胞)を作る従来の方法よりも、山中教授の手法が優れていると認めたのです。
そのすぐ後、山中教授はマウスと同じ手法でヒトでも万能細胞の作製に成功し、iPS細胞と命名したと発表。 様々な細胞を人工的に作り出し、病気や怪我で損傷した臓器などに移植して治療する再生医療の実現に向け、次のステップに進みました。
その際の山中教授は『ヒトでは出来ないと思っていたので、ビックリした。 本当に幸運。 まだ遠いが、再生医療というマラソンのゴールが見えてきた』と言うコメントを残していますね。 本当にシレっと言うなぁと思いますが、山中教授にとっては患者さんの役に立ってようやく目標達成なのでしょう。
参考にした記事や資料はこちら。
一番下のURLから山中教授の論文をPDFで読めますよ。(^^
http://tom.as76.net/child/yamanaka.php
http://www.nikkei-science.com/201212_007.html
http://www.47news.jp/47topics/e/235162.php
http://sankei.jp.msn.com/science/news/121022/scn12102208480002-n2.htm
http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/
08年5月、米タイム誌が選んだ同年の「世界の100人」に、山中教授は米露の大統領らとともに名を連ねました。 まあ、「世界の100人」って意外な人も名を連ねているので、チェックすると面白い発見ってありますよ?(^^
ヒトiPS細胞の発表から1年が過ぎた08年の11月には、『あっという間だった。 医療に応用して患者を救うこと、その一点が私の目標。 更に研究を加速させたい』という山中教授のコメントには脱帽しますよね。 でも、多分前述の通りの理由なのではないかと思います。
09年9月、米国で最も権威ある医学賞で、ノーベル賞の登竜門とも呼ばれるラスカー賞を受賞しています。 山中教授は『何百人という人の研究成果を基礎に利用している。 私だけが受賞するのはフェアではない』と謙虚に話しています。 人柄が窺えます。
『以前、山中伸弥教授の心の支えになった言葉―とあるSAのログオフ記99と言う記事で、「人間万事塞翁が馬」(人生の幸・不幸は予測できない)という言葉を心の支えに研究に力を注いで来たと』紹介しました。
山中教授の人生も「開発までの半生は挫折と再起の繰り返しだった」と言う訳ですから、『どう転ぶかも分からなければ、山中教授の研究を基にして更に凄い研究成果を提供する研究者だって出て来るかも知れない』ですね。
山中教授は講演の機会があると、iPS細胞の発見に力を尽くした当時の学生らの名前を必ず挙げます。 10年11月、京都賞の受賞講演では『iPS細胞を作ったのは私ではなく、最初の研究室メンバーの3人。 2人の娘と同じくらい大切な私の家族です』と語っています。
現在は京都大iPS細胞研究所長として、200人を超える組織を引っ張る立場です。 11年7月、インタビューで『安全性の確保、研究支援者の雇用、特許問題など毎日、いろんな事を考える。 成果をどう出していくか。 精神的な負担はある』と打ち明けています。
数年前までは、ヒトにとっては未知の領域だった事を考えると、襟を正して聞き入らなければいけない言葉ですね。 発見したからそれで終わりな訳が無いですし。 ましてやその終わりに向って大勢の関係者を引っ張ってゆく立場です。 心労は計り知れないでしょうね。
11年10月、研究室の仲間と一緒に大阪マラソンに出場して完走。 約20年振りのフルマラソンを終えて『ベストラン。 (自身の研究は)まだ折り返し点』と茶目っ気と気真面目さが感じられるコメントをしていますよ。
後、ノーベル賞がどうこうという前に、今年のあすか会議が勉強になります。
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そして、今月8日のノーベル賞受賞の記者会見。 『感謝という言葉しかない。 1日でも早く本当の意味での社会貢献を実現したい』と述べています。 6年前と変わらぬ信念を胸に、新たな決意を語っています。
こういう人物像は見習いたいものですね。(^^
最後に、iPS細胞を知らない人用に、簡単に纏めると以下の様になります。 私も、知り合いの医師に色々教わった時はビックリしましたね。 概要そのものは簡単なのですが、奥が深い事だけは、(私の様な素人でも)その説明だけで分かる程でした。
■iPS細胞■
iPS細胞は(Induced pluripotent stem cells)の略で、人工多能性幹細胞と言う名前でも知られています。 偶に、英語名の意訳で誘導多能性幹細胞と表記される事もあります。
体細胞(皮膚など)へ数種類の遺伝子を入れて、神経や血液、臓器等のあらゆる細胞に分化する受精卵の様な能力を持たせた万能細胞の1つです。 それ故に、ES細胞(胚性幹細胞)の様に、非常に多くの細胞に分化できる分化万能性(pluripotency)と分裂増殖を経てもそれを維持出来る自己複製能を持たせた、再生医療の最先端です。 山中伸弥教授が06年にマウスで初めて作製し、07年にはヒトの皮膚細胞から作製に成功してからは患者さん達の希望にもなっています。 夢で終わって欲しく無い研究なのです。因みに、命名は山中伸弥教授によるものですがIPSではなくiPS細胞なのは、当時世界的に大流行していたアップル社の携帯音楽プレーヤーの「iPod」の様に普及して欲しいとの願いが込められている為です。
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