Episode Of SUPPLICE

タイトル通りです。

今回はルイ・エクトル・ベルリオーズ(Louis Hector Berlioz)です。
「幻想交響曲」で良く知られているフランスのロマン派音楽の作曲家です。　この他にも、「死者のための大ミサ曲」(レクイエム、1837年)にみられる様に、楽器編成の甚だしい位の拡張、色彩的な管弦楽法を用いてロマン派音楽の動向を先取りしました。＾＾
彼の功績は大きく、昔のフランス10フラン紙幣には、ベルリオーズの肖像画が描かれていました。（＾＾


さて、お試し下さい。

ルイ・エクトル・ベルリオーズの作品14番(Op.14)、幻想交響曲です。


幻想交響曲　第１楽章：夢と情熱





幻想交響曲　第２楽章：舞踏会



幻想交響曲　第３楽章：野の風景





幻想交響曲　第４楽章：断頭台への行進


原題はMarche au suppliceと言って、SUPPLICEの名前の由来になった曲です。（＾＾；　アンヴィエッタさん、(PC直ったら)ブログ楽しみにしています！！


幻想交響曲　第５楽章：ワルプルギスの夜の夢



聴き終ったら、第5楽章の主題に使われているDies irae(本来はグレゴリオ聖歌のDies irae)のギターアレンジ版でも。


先に断っておきますが、原曲のDies iraeのヴァイオリンパートも細かいのですよ。　『弓使わなければ、そりゃあここまでド派手になるでしょう』ね。（＾＾；；
ああ、今回もこういう曲を同時に紹介出来て良かった。(マテ

聴き終ったら、下の動画もご覧下さい。　かなり特殊なアレンジです。（＾＾；


こっちは独特過ぎですね。　コメントが難しい…。　『こう解釈するのもアリか』と勉強にはなりますよね。


如何でしたでしょうか？
この曲、原題は「ある芸術家の生涯の出来事、5部の幻想的交響曲」(Épisode de la vie d'un artiste, symphonie fantastique en cinq parties ）。「恋に深く絶望しアヘンを吸った、豊かな想像力を備えたある芸術家」の物語を音楽で表現したもので、ベルリオーズの代表作であるだけではなく、初期ロマン派音楽を代表する楽曲です。
現在でもオーケストラの演奏会で頻繁に取り上げられます。　ただ、ベルリオーズが当時行っていた「百人単位のオーケストラ」は無理があるので、標準的な構成でしか演奏されません。　聴いてみたいですが…。（＾＾；

後、この曲は、「ベルリオーズ自身の失恋体験を告白することを意図した標題音楽」なのです。　各楽章に標題が付けられ、1845年版のスコアでは演奏の際には「作曲家自身によって解説されたプログラム・ノートを必ず配るように」と要請している程です。（＾＾；；
レナード・バーンスタインはこの曲を、「史上初のサイケデリックな交響曲」だと語ったほどです。（＾＾；
これは、この交響曲に幻覚的、幻想的な性質があり、またベルリオーズがアヘンを吸った状態で作曲した(と本人が匂わせている)こと等に因るものですが。（＾▽＾；

まあ、聴いて麻薬中毒になる事は無いので、安心して幻想でも何でも感じて下さい。
第４楽章のプログラム・ノートを忠実に解釈した場合、私がエラくヤバイ者に感じられる方が居ると思うので、プロフラム・ノートは省略したいと思います。


それでは、今回はこれで。<(_ _)>